Kindle Unlimitedにあったので読んでみた
この作者の小説はそこそこ好きで、前半のスロースターターな感じがダルくて読むの諦めることもあるんだけど、ふとしたきっかけで読むのを再開すると、中盤以降は一気に読めるんですよね。
ダークゾーンもそんな感じで、序盤は世界観の導入だとかシステムの紹介だとかで結構だるい。
目が覚めるとそこは謎の空間だった的な感じの物語。
最近、「ぼくらの」を全話見直したばかりだったので、そことリンクしてしまった。
18対18で将棋っぽい感じの役割を登場人物がそれぞれ与えられて相手チームをぶっ倒せというお話。
ここからざっくりネタバレ感想
主人公は赤チームのキング。
敵対する青チームのキングは、現実世界での自分のライバル。
7番勝負で先に4回勝利したほうが現実に戻れる?ということでこれは本当に現実なのか?マトリックス的な世界なのかを自問自答しつつも勝たないことには消滅すると言われていることから勝負に入っていきます。
はてさて、一番気になったのは結局このゲームみたいなのの正体が何だったのか。
あっと驚くネタを期待して最後まで読み進めましたが、まさかの夢オチ。
章立てで交互に現実世界時代の回想が入り、回想を読んでいるとどうも夢オチになりそうな予感がとてもしていただけになんか他のオチが欲しかった。
いやマヂで。
主人公の性格があまり感情移入できず、てかこれ性格悪いよね。
結局、勝っても負けても同じだったんじゃないかと思うとダークな終わり方でした、と。
主人公はいろいろあって人殺しとかもしてて、最終的に現実世界では植物状態になっててそこで見る夢がダークゾーンという。